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「八雲さん!俺はもう戦う気はないって!」
「君に無くても私にはあるの!かくごぉぉぉぉ!!」
そう言って、八雲さんは俺にまた突っ込んできた。
「うおぉぉぉぉー!!」
「ちょ、タンマタンマァァァァ!!」
八雲さんが畳を降りようとした……そのときだった。
ガツッ、
「えっ!?」
「あっ……」
八雲さんは箪笥の角に小指をぶつけたような鈍い音とともに畳と畳の間の隙間に足を引っ掛けた。
そして……
バン、ゴロゴロ……、ドーン
派手に転んで激しく壁にぶつかった。
「……や、八雲さん。大丈夫?」
「……し…しょう……ぶ……」
パタッ
あっ……倒れた。
「せ……先パーイ!!」
それっきり八雲さんは動かなくなってしまった。
……御愁傷様…。
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