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「……う…ん?……どこ?ここ?」
「あっ、起きた?」
「君はっ!……痛っ…」
八雲さんは片目を閉じて右手で頭を押さえた。
「ああっ、無理するなよ。派手にぶつかったんだから。」
「これくらい大丈夫!」
「大丈夫な訳ないだろ。いいから今は寝てろ。」
「うう~っ…」
起き上がろうとする八雲さんを強引に押さえつけ、八雲さんをまたベッドに寝かせた。
「あの……ここは?」
「保健室だよ。お前が壁にぶつかって気絶してたからここに運んできたんだ。俺、保健委員だから。」
「あぁ、そうだったね。先生は?」
「先生は武道館だよ。人手が足りないから手伝いに行った。」
「そっか。じゃもう一つ聞いていい?」
「何?」
「……何で上半身裸なの?」
……やっぱり気になったか…
「いやさ……さっき戦った時に俺の制服が汗で濡れたから乾かしてるんだよ。別にいいよな?」
基本的にウチの空手部は男女共にあの武道館で練習している。
だから男子の裸なんて見慣れてる…はず…
「……まぁ、いいけど…」
よかったぁ、とホッと息を付いていると、八雲さんはシーツで鼻からしたを隠した。
やっぱ男の裸を見るのは恥ずかしいのか?
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