出会い。それは運命?奇跡?いいや、ただの偶然

2/23
前へ
/23ページ
次へ
「慎哉」 「慎哉君」 大好きなママとパパが呼んでいる。 いつものように早く抱きつこう。 「パパー、ママー」 ほら、もう少しで大好きなパパとママにたどり着ける。 あと少し… もうちょっとだけなのに… キキィー なんで? 目の前には笑顔のパパとママがいるはずなのに… なんで? 僕の目の前には血まみれで倒れているパパとママがいるの? なんで? これから手を繋いで家に帰ろうとしたのに… なんで? その家までの道に血で赤く染まったタイヤ痕がついてるの? なんで? 車が横転してるの? なんで? パパとママは起き上がらないの? なんで?なんで?なんで?
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加