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登校中に見知ったやつを見つけた。
派手な金髪頭をしている、俺が唯一学校で心許せる奴だ。
「いよ、この金髪頭。お前も今から学校か?」
頭を叩きながら挨拶した。
「ってぇーな、慎哉!なにしやがんだ」
こいつは進藤大悟。
派手な金髪頭をした、俺と同じ落ちこぼれ。
「しかし、相変わらず目立つ金髪だな。少しむしっていいか?」
「いいわけあるかっ!俺この年でハゲか?リーブ21通いか?ぐわぁー、ハゲたくねぇーよ」
こいつを一言で説明すると、馬鹿だ。
俺は金髪頭を抱えこんで悶えている大悟をおいて歩き出した。
「って、まてよ慎哉。おいてくなよ!」
大悟に出会ってから、大悟をからかうのが俺の日課になっていた。
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