story5

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 何時も通り部活やって、生徒会やって……家に着いた頃には午後七時を回っていた。  玄関に入って靴を見れば、優里斗と雪の靴が転がっていた。  俺はそれを綺麗に並べ、自身もまた靴を脱ぐ。 「ただいま」  普段と何ら変わりの無いこの動作。違うのは、“優里斗”がいる事。  父さんの愛人の子供だとかで、家に転がりこんで来た。  しかしながら、実際血の繋がりは無く、愛人側の子供で有るだけで未だ……父さんの子では無い。 「あ、七海おかえり」  リビングの扉を開けて直ぐ飛込んで来た、優里斗の笑顔。  初めて見た時から、俺はこの笑顔に毒されていた。  言うなれば、中毒。気付かぬ内に……優里斗と言う名の麻薬にハマっていた。  何て、柄にも無い事を考えていれば、何時の間にか帰って来た父さんに、後ろから抱きつかれ、背負い投げをする。 「酷っ、七海の意地悪!!」 「気持ち悪いんだよ!!」  優里斗なら良かったのに、とか思いながら父さんを睨めば、雪に羽交い締めにされる。 「七海、どーどー」 「俺は馬か牛かっ!!」  雪から逃れようと暴れていれば、優里斗と父さんは仲良くお茶を飲んでいた。
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