story5

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「なぁなぁみぃー!!早く来い!!」  リビングの扉から呼んでいるのか、優里斗の声が廊下に響き渡る。 「うっせーな、今行く!」  俺は急いで手を拭き、リビングに向かった。  椅子に座れば、父さんが電話を始める。 「あ、聖海?うん、うん……分かった」  どうやら兄貴からのようで、父さんは小さくじゃあねと呟き電話を切った。 「聖海、今日は寮にいる友達のところに泊まって来るって」  きゃっ、と両手で顔を隠す父さん。正直気持ち悪い。  雪が頂きますと言い、それにつられるように一斉に頂きますと連呼する。 「旨い!優里斗くん料理上手いんだね」  どれどれ、と目の前に有る煮魚を食べてみた。 「……旨い。何か意外だな」 「失礼な言い方だな」  優里斗はそう言い、頬を膨らませる。 「事実だから、仕方が無い」  ふふん、と笑って見れば、至極悔しそうな顔をしていた。 「七海の馬鹿。もうお代わりよそらねぇからな」  ……馬路か。 「悪かった」  俺、何かキャラ違う気がするんだよな。  やっぱり優里斗のせいなのか?
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