依存しアイ

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  「ちょっ、えっ、 な、ななっ‥で!!」 「ひゃははっ、 全っ然、言えてへんやん。」 動揺まみれに吃った俺を指差して笑うそいつ。 特徴ありすぎるその笑い方に デジャヴを覚える。 こんなん、どっかで‥ ‥‥‥あ、‥ 今朝の‥夢、‥‥か。 よお分からん部屋で 俺と、‥よこが、 笑って話してる、夢‥‥‥ 「さて‥、と。」 いきなり、手を合わせて 俺の隣に勢いよく腰をかけた。 同時に、ソファーが、ばふんっと音を立てて、振動が響く。 「ひな、いきなりやけど、 問題です!」 「‥っ、はあ‥?」 なんや、ほんまいきなり‥、 こいつ、頭平気やろか? そんな俺の思考を知ってか知らずか、更に続けるよこ。 「問題っ! 今日、何故、俺は ここに来たのでしょう!」 「‥知らん。」 「え、ちょっ‥、 少しは考えや、そこは!」 3秒後に回答を出した俺に 焦ったように言う。 やってそりゃ、知らんもんは、 知らんやん‥、なあ? 答えようにないわ。  
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