依存しアイ

15/18
前へ
/99ページ
次へ
  「なんや、今更かい‥」 そんな俺のつぶやきに よこは苦笑した。 「お前は、とうに 俺にベタぼれやったわ。」 まあ、どうせ自覚無いんやろうけどな~。って、 俺の髪をいじりながら言う。 「な‥‥、べつ、に‥、べたぼれって訳やないやろ‥‥/」 「いいや、べたぼれやで。 俺のなくし物の場所とか、何故か、めっちゃしってるしな?」 わざわざ顔を見んくても、 にやにや。俺の苦手な、 あの笑い方してるんやろうなぁ、と気配でなんとなく分かる。 これは、一緒に過ごしてきた 月日の長さのおかげさまで、 学んだこと。 「‥それ、は、~‥‥」 「俺のこと、よお 見ててくれてんねんなぁ~。」 「‥‥っさいわ‥っ//」 こういう話の口では勝てないのも、その月日から学んだこと。 普段は照れ屋なくせに、 こういうときだけ 強気で余裕感を出すから‥、 いっつも、なんや‥、 俺の方が最終的に 恥ずかしくなってまうねん‥  
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

844人が本棚に入れています
本棚に追加