これまでも、これからも、

5/11
前へ
/99ページ
次へ
  「りょう、 俺のかばんとって?」 「‥と、はいどうぞ。」 俺からかばんを受け取ると、 ひなくんはごそごそ、と その中を探り、 サッカーボールと 黄色い蜂のキーホルダーを つけた鍵を取り出した。 言うまでもないけど、俺がひなくんにあげた合い鍵な? まあ、それで ドアを開ける訳やけど‥、 ひなくん、な? いつも自分の合い鍵使うとき、 恥ずかし気やけど、嬉しそうに‥、なんか難しいけど、 そんな顔するんよ! 何度見ても、それがもう、 ほんま、めっちゃ可愛いねんっ! そんな顔、俺しか 知らんやろうし、なっ? 特別やねんで、トクベツっ♪ ― がちゃっ、 「ただいまぁ、 っおわ、ちょっ‥!//」 「んはっ、ただいま~。」 先に家に入ったひなくんを 後ろから抱きしめながら ドアを閉めてん。 こっからは、2人だけ。 せっかくの誕生日やから、 いつもより、ずっと、 いちゃいちゃしてたいやんか。  
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

844人が本棚に入れています
本棚に追加