これまでも、これからも、

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  「りょ‥、ここ、玄関っ‥/」 首にまわした俺の腕を両手にもって、頬を赤らめて あたふたするひなくん。 この人の行動‥、 もう、ほんまツボや‥ 「家の中なら関係ないやろ?」 「ちょ、りょ!?、んん!/」 さすがに我慢できひんし‥ キスしたってええでしょ? 慌てて軽い抵抗してきたけど、 それは力で封じといて。 「んっ、はあ、んうっ‥」 「ちゅっ、んむ‥、」 息する間がないくらいに、 短いキスを角度を 変えながら何度もする。 その度になるリップ音が どうやら恥ずかしいみたいで、 ひなくんの顔が、耳まで 真っ赤に染まってく‥‥ 「っ、はあ‥‥」 しばらくして、ひなくんの唇を離して、じいっと彼の顔を見つめてみた。 熱っぽい頬は朱く染まってて 少し潤みをもった瞳で、 俺の服をきゅって握ってる。 「、かわえ‥」 「っはあ‥、 もう‥可愛いないしっ‥、っ息、くるしぃねん、て‥っ//」 「誕生日やねんから、これくらい許してくださいよ。」 同じ位置にある髪を軽く撫でて、そのまま肩をもって、リビングへと足をむけた。  
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