やんちゃ姫~晴香

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私には子供は居ませんでした…。   なぜなら、私が大型犬だったからです。   ご近所には、確かに犬を飼って居るお宅も有りましたが、私と同じ犬種の犬を飼って居るお宅は…。   どこにもありませんでした…。   …今の時代は、小型犬が主流な身……。   例え赤ちゃんを作ったとしても、もらい手なんて居ません。   …だったら… と、ご主人様と奥さんは相談して、可哀想だけど許してね……。   と、避妊手術をしたのです…。   …育てられないから捨てる……。   なんて、とても考えられなかったのでしょうね…。   私はご主人様と奥さんの子供です。   …だから… 抵抗なんてしませんでした。   ……… なんて遠い日の事を想い出して居ると、やんちゃ姫は、今度はコンセントに興味を持った様子。   ……これは本当に危ない!   私も小さな頃、歯が痒くてカジカジした覚えが有りましたが…。   …そして感電したのです!   あれは本当に死ぬかと思いましたよ……。   晴香が危ない!   …どう知らせれば良い?   とりあえず、テーブルにあったコップを倒してみた…。   『…奥さん気付いて!!』   晴香がびっくりしただけで、とりあえずコンセントから離れたけれど、今度はコップから流れ出たジュースでピチャピチャ遊んでる💧   …感電する怖さからみたらまだ大丈夫だろう…。   そう思っていると、ご飯支度をすませた奥さんが現れて   「晴香!! ダメでしょ!!」   …ついでに一冊本も落としてみた。   「…あら? 不思議ねぇ~…。   ん? あら…!   コンセント!!   危ないわねぇ~…。」 と、私の思う通りに気付いて貰えた…。   はぁ………。   今日はこれで一安心…。   等と思って居ました。
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