病デビュー

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晴香は保育園にはいっても、やっぱりやんちゃな少女でした……。   …私の事を、ある日保育園の先生に話してしまったのです。   「デッカいワンワンといつもいっしょなんだよ😃   はるかのおねえちゃ😃✨  ここにいるんだよ😁✨」   ………と………。   他の人間には、私の事は見えるはずもありません…。   …だから 「申し上げにくいのですが… 1度検査をしてみては…。」   等と言われる様になってしまいました…。   奥さんもパートで忙しいのに、病院で看て貰う羽目に……。   だから私は晴香に言いました。   『私は晴香にしか見えない存在なのよ…。   この事は2人だけの秘密なの。   お母さんや保育園の先生が心配しちゃうでしょ!?   また病院行かなきゃならなくなるの………。   もうイヤでしょ? ………だから私の事は口に出さないでね…。』   と……。   最近は、少しずつ私の話しがわかる様になったのか   「うん😁✨ わかったよぉ~✨」   等言ってくれる様になりました…。   ……嬉しく思う私が居て、楽しそうな晴香が居て……。   まだまだ余談は許されないけど、楽しい毎日が続きました…。   お留守番の時や、誰も居ない所で、私達はいろんな話しをする様にも…   やっとなりました。   嬉しくて……。 楽しくて………。 悲しくて…………。   …思わず帰りたくなくなる寸前です…。   私はご主人様の代わりの身……。   そんな事… 想っちゃ行けないんだ!!   いつもいつも… 楽しい毎日だけど、心の隅でそんな事を思う自分も居る……。   切ないとはこの事を言うのですか…?   天の方様…………。   …そっと空を見上げながら思うのです……。
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