別れと願い

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「良い課題ですね…。   飛鳥………。 あなたはご主人様には絶対服従の身…。   …とても困った時には私を呼びなさい!   飛鳥よ…。 霊体のまま、下界に降りる事を許可します😌✨ 頑張るのですよ😌✨」   『はい!!』 飛鳥は元気良くそう答え、ご主人様に   『必ず晴香さんと奥さんを守ります!   …ご主人様の分まで…!!』   と言い残し、天の方と共に不思議な井戸から下界に降り立ちました…。   その時上からご主人様が 『頼む……!! 俺の分まで2人の事を守ってやってくれ!!』   私は上のご主人様に向かって、大きな声で言いました。   『はい……! …はい!! ご主人様!!   あなた様の命令は絶対なのです!! 必ず御守りいたします!!』     …地上に着いてから天の方が言いました。   「飛鳥よ。 良く聴きなさい…!!   晴香が飛鳥の姿が見えなくなる年頃まで…   あなたはご主人様の命令を実行しなさい。   …しかし、この世に未練を持ってしまってはいけませんよ!!   この世に未練を持ってしまっては、もう2度と、あなたはあなたのご主人様には会えなくなりますからね!   …わかりましたか?」   『未練ですか…? 私にはこの世に未練等ありません。   またご主人様に服従する日々が来るのが楽しみです!   …わかりました!   必ず約束致します!!』  そう言うと、飛鳥は懐かしの我が家へと帰って行きました…。   「…ふふふ……。 必ず…… …約束ですからね………。」 意味深な笑みを残し、天の方は上へと帰って行きました…。   …ここから飛鳥と晴香の目まぐるしい日々が、幕を開けるのです……。
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