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やんちゃ姫~晴香
とりあえず、あの世からこの世へと戻った私は
「晴香を守る」
と言う命令を受け、また地上のご主人様の家に来ました。
『…?
そう言えば……
いつまで?
見えなくなる年頃までって言うのは、いつ頃の事なのだろうか……。
…そう永くないお仕事なのかな?』
飛鳥は不意に思いました…。
『でもまたご主人様に服従出来る日が、すぐに来るのだろう…。』
…等と、甘く見て居ました。
『…あ!!
晴香がミルクを吐いて居る!!』
御守りするのは本当に大変でした……。
些細な晴香の行動範囲をチェックし、奥さんが気づいてくれる様に、カーテンを揺らしたり、晴香の玩具を鳴らしたり…。
『御守りする』
と言う事が、これほど難しいお仕事だったなんて……!💧
少し後悔もありましたが、これはこれで、凄い楽しくて……。
首が座り、お座りが上手になり、ハイハイを覚えたやんちゃ姫晴香…。
…目まぐるしい位、御守りする事だらけな日々…。
片言ながら
「わんわ」
と言われて、私は喜びを感じて居ました。
『私の可愛い妹…。』
それまで正直
『いつまで続くのだろうか…』
と、不安げな毎日でしたが、病気をする事もなく、元気いっぱいに育って行く妹に、私は母性愛を感じる様になって行きました……。
『もう…
何年でもいい…!
…必ず約束通り御守り致します。』
とさえ思う様になって行きました。
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