Blue Sun in the day of summer

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    「……でも、男の子って毎晩ムラっときちゃうんじゃないの……?」   すると葵は怖ず怖ずとだがそんな事を言い出し、俺は思わず吉本新喜劇ばりにベッドから転げ落ちてしまった。     「何の情報だよそれは!?」   「えっと、弟のベッドの下にあった本……」   葵の弟よ……頼むからそんなテンプレ位置じゃなく、もうちょっとマシな場所に隠してくれ。せめて間違った知識を葵に与えるものだけでいいから。つーかお前も弟のエロ本読むのはやめてやれよ!   まぁアホな雑誌で植え付けられた変な知識を「とにかくそれは嘘だから信じるんじゃない」と払拭、更に「お前が嫌がることは絶対しないから」と念押しすると、葵はようやく少し安心したように笑ってくれた。いつも下ネタばかり言ってたりするけど、何だかんだでこいつは普通の女の子なのだ。それが分かって、何だか安心した。       それから少し話していると、部屋がノックされる。どうぞと言うと、まだ濡れた髪にバスタオルを乗せ、少し火照った顔で憐が「お風呂、空いたから使ってくれ」と顔を覗かせた。  どちらが先に入るかという話になったが、葵が「ボクは後でいいよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えることにした(ちなみにその際、憐が「君達で最後だから二人で入ってもいいんだぞ?」とニヤニヤしていたが、俺は颯爽とスルーして風呂場に向かった)。
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