喪失

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振り返れば わずかな月日 なのに何故 あんなにも溺れたのか すべて捨てて すべて消して すべて欲して 残ったのは 私とあなた 永遠だなんて 何故思ったんだろう 何もかも 捨てられるなんて ありえない事なのに 鳴り響く音楽は 身体をかけめぐり 記憶にこびりつく 夜の闇と 雪の明るさが 錯覚させた永遠 すべて捨てて すべて消して すべて欲して そしてあなたも 失った 夢から覚めたあと、 鏡に映るのは。 「私」じゃない。 「あなた」じゃない。
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