神秘

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覚えているよ 君の手は 救いだった まさに、神のような。 甘い、心地好い嘘に もう少し 浸かりたいんだ 気付きたくないんだ だって その階段から見える 君の綺麗な髪に 君の綺麗な顔に 救われたんだから 君が差し延べた手を 握ったはずなのに 握ったはずなのに 君は何故いないの 「愛してる」って 朝まで嘘を吐くあなた 君は何故いないの 背中に残した歯型 胸に残る匂い 繋がれない君との ギリギリの関係 気付かれないように 匂わせるように 関係は深まるばかり 手を離したのは君? それとも…
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