第2章

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しかし、どうやって『記憶』を探せばいいのやら…。 僕は無責任なことを言ってしまったと今さらながら後悔した。 幽霊の嬉しそうな顔を見るともう断れない。 僕は途方にくれていた。 するといきなり屋上のドアが開いた。 「亮太!」 圭介だった。 僕はびっくりして何も言えなかった。 (まさか…何で圭介が?) そう思っていると圭介はそれを察したのか続けて言った。 「今日のお前は変だったからな…屋上に来てからのお前は特にだ。授業中もずっと屋上の方を見上げていたし…用事なんて本当はないんだろ?何で嘘ついてここにいるんだよ」 圭介の声は最後に弱々しくなった。 裏切られたと思っているのだろう。 「ごめん…言おうとは思っていたんだけど…言い出せなくて」 「何でだよ?昼休み屋上で何があったんだ?まさか幽霊を見たってわけじゃあるまいし…」 幽霊を見たってわけじゃあるまいし…? やはり圭介には幽霊が見えていない!? 僕はとっさに言った。 「ここにいる!」 「は?」 圭介はきょとんとしていた。 「幽霊は…ここにいるんだ!」 僕は幽霊のいる方向を指差して言った。
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