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第1章
キンコ-ン…。
4時間目が終わった鐘だ。
やっと昼飯を食べれると考えると気がゆるんで腹が鳴る。
しかし、昼時となって騒ぎ出すクラスの奴らには聞かれなかったようだ。
すると不意に誰かが声をかけてきた。
「亮太!飯食いに行こうぜ。腹なんか鳴らして…そうとう腹減ってるらしいしな」
亮太は僕の名前。
佐竹亮太(さたけ りょうた)だ。
「聞こえてたのか…」
「あぁ、ばっちしな」
笑いながらそう言うのは友達の、日浦圭介(ひうら けいすけ)だった。
「それはもういいから早く飯食おうぜ!」
今の会話を聞かれたくないがために圭介を急かした。
「お…おぅ。何だよ慌てて…じゃあ屋上で食うか?」
「屋上?わかった」
そして僕たちは屋上へ向かうことにした。
すると圭介が突然あることを喋り始めた。
「なぁ亮太。七不思議って知ってるか?」
「七不思議?」
高校生にもなって七不思議とは…。
あきれたもんだ。
しかし、圭介の目は輝いていた。
「あるんだよ、七不思議。この学校にも」
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