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七不思議…小学校の頃はよく怖がってたけどこの高校にもあるのか…。
そう思っていると圭介は続けた。
「でな、この学校の七不思議の中に『探す幽霊』ってのがあるんだよ」
「探す幽霊?何を探してんだよ」
「さぁ?」
気の抜ける…。
「さぁって…」
「何を探してるのか知らないが、どうやら奴は屋上に現れるらしい」
こいつの魂胆がわかってきた。
きっと昼飯を食べるという口実で七不思議を一緒に体験させようって気だな。
「つまり、屋上で昼飯を食うが、幽霊を見たいってのが狙いなんだな?」
「バレたか」
やっぱり。
「でも何でいきなりなんだよ?」
「7つめなんだよ」
「は?」
「だから、『探す幽霊』ってのが7つめの不思議らしいんだ。つい最近知ってな、7つめって特別な感じがするだろ?」
確かに。
「でも所詮は根も葉もない噂だって」
「いいだろ、暇つぶしには」
もう何も言えないな…。
そう思った。
「じゃあぼちぼち屋上へ向かいますか」
そして僕たちは屋上の階段を上り、さびかかっているドアをあけた。
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