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「亮太ぁ~早く幽霊探そうぜ~」
「あ、わりっ!今食っちまうから」
とりあえず弁当の中身を全部口に入れた。
「もっふぇ~」
「何言ってるかわかんねぇよ。食ってから喋ろよ」
圭介が笑いながら喋る。
「…ふぅ~、美味かった。で、どうやって探すんだ?」
「…」
「…」
沈黙が…。
「まさか探し方も考えないで来たのか?」
圭介に聞いてみた。
「…だってよ~、屋上来たらすぐ幽霊が現れるかと思ったんだもんよ~」
圭介には本当にあきれるな…。
「そもそも幽霊なんて…」
「探して…」
いらいらする。
「だからどこを…」
「え?俺何も言ってないけど?」
「はぁ?今喋っただろ!」
「探して…」
「ほらまた…」
ん?圭介の声じゃない…。それに圭介の口は動いてなかった。
「亮太…お前本当におかしいぞ。どうしたんだよ?」
…圭介じゃない。
じゃあ一体…。
「お願い、探して…」
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