第1章

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「亮太ぁ~早く幽霊探そうぜ~」 「あ、わりっ!今食っちまうから」 とりあえず弁当の中身を全部口に入れた。 「もっふぇ~」 「何言ってるかわかんねぇよ。食ってから喋ろよ」 圭介が笑いながら喋る。 「…ふぅ~、美味かった。で、どうやって探すんだ?」 「…」 「…」 沈黙が…。 「まさか探し方も考えないで来たのか?」 圭介に聞いてみた。 「…だってよ~、屋上来たらすぐ幽霊が現れるかと思ったんだもんよ~」 圭介には本当にあきれるな…。 「そもそも幽霊なんて…」 「探して…」 いらいらする。 「だからどこを…」 「え?俺何も言ってないけど?」 「はぁ?今喋っただろ!」 「探して…」 「ほらまた…」 ん?圭介の声じゃない…。それに圭介の口は動いてなかった。 「亮太…お前本当におかしいぞ。どうしたんだよ?」 …圭介じゃない。 じゃあ一体…。 「お願い、探して…」
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