親友の幸せ

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「ここまで無理させてホンマ申し訳ない!」 改めて謝る本宮さん。 …勢いよすぎて机に頭をぶつけている。 それに対して笑いながらオレは席を立ち、トイレへと行った。 用を足し、手を洗いながら鏡に写った自分を見る。 …老けたか…?? 自分自身が苦笑いするほど、オレの顔はボロボロだったのだ。 連日の残業と打ち合わせにより、オレは限界だったのかもしれない。 頬は痩け、目の下には分厚いクマ。 顔色は飲んでいるからか少し赤かったが、それを考慮しても十分に土気色をしている。 …こりゃ、千里を不安にしちゃうよな…。 オレは更に苦笑いを重ねた。
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