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この物語の主人公であるリク・ディアノスはモンストロウスの王の実の息子だ。
そんな彼は生まれた時、人間と同じ姿(モンストロウスは動物と人間が混ざり合ったような姿)で、また実の母親の腕を喰った。
異形の者は異形の者を喰わないし、人間も食べない。
だがリクは人間とモンストロウスが主食であった。
なので母親の腕を喰ったリクを父親は殺そうとしたが子の母親である妻に止められ地下牢に閉じこめることにした。
閉じこめらた後、リクは不自由な思いはしなかった。
毎日母親が訪ねて来ては色々してくれたから。
その内母親に説得された父親も来てくれるようになり毎日が幸せだった。
それが生まれ出からずっと地下牢暮らしで、城では一部の者しか自分の存在が知られていなくても。
だが、そんな地下牢暮らしにも幕が下りる。
生まれてから初めて牢屋を出ることになった。
この地下牢暮らしを不憫に思った両親が人間の街で暮らせと言って暮れたのだ。
自分と同じ姿をしている者達と暮らした方が楽しく出来ると……。
その時父親は独りは寂しいだろと言い、2人のモンストロウスを付けてくれた。
その人物が2~3歳位のシルディアとナッツだ。
その2日後、ある儀式をした後リクは2人を連れ人間の世界へ戻っていった。
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