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「それよりも、それ聞いてあんたどうする気?後ろには今脱退したばかりの勇者パーティー、前には私、魔王がいるのよ!?」
それはあれですか
結果的に告白を断ることを提示してるんですか
そうですかそうですか
うわああああああああん!!
な、泣いてなんてないよ!?お、男の子だも…
ああ、涙が勝ってに・・・
脳内だけど
「それはもちろん前に進みます」
これしかないよね
後ろに行ってもぼこられそうだし
リンチされそうだし
むしろミンチにされそうだし
なんかガイトとか本気で殺る目で見てるし
「私の方に来たら刻むわよ?」
うわ~お!それは痛そうだ!
って、痛いとか越えそうだな
「なんで?」
「それはそうでしょ、元勇者の人間が来たら斬るでしょ!?部下だってあんたに何人やられたことか!!?まぁ私の代になったのは最近で愛着がある部下はいないんだけど・・ってそんなことはいいの!つまり、あんたと私は敵なのよ!」
長々と疲れたでしょう?
・・・・とりあえずお茶にする?
敵かぁ・・人間の敵は魔族だって良く言うけど
見た目で違いはわからないし
たかが邪悪性が高いとか魔力が高いとかでそんなの人間にもたくさんいると思うんだよね
魔族みんなが邪悪なわけでもないし
なんかそう思うと人間の方が悪いような気がしてきたなぁ
「じゃあ、僕をシルフの仲間にしてよ」
人間と魔族どっちが悪いなんてわからない
だからどっちも体験してみよう!ってのも含めてこの結論に至った
素晴らしくね?
「・・・なにそれ?人間全てを敵にするのよ?」
「たとえ世界中が君の敵だろうとも僕は君を離さない」
言った後が恥ずかしいなぁ・・いやどっちかっていうと寒い・・?
「なに寒いこと言ってんのよ」
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