勇者

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ドアを開けるとそこは静寂と邪の空に満たされた広い間であった 奥を見ると誰かがいる ちょうど影になっていて良く見えないが空気でわかる あれが魔王だ 魔王は僕たちに気づいたのか、椅子から立ち上がりこちらにゆっくり歩いてきた 思わず手に力が入る 先程まで静かだった心の臓がドクンドクンと力強く鳴り 緊張が辺りに漂う 姿はまだ良くわからない が、きっと強そうな奴なのだろう そっと剣を構えた コツコツと歩いて魔王は立ち止まった 僕とはもう数メートルしかない 月明かりが魔王を照らす そう、彼女を・・・ え?彼女・・・? 照らされた魔王をもう一度見つめた 魔王はクスクスと笑っている うん、魔王っぽい でも顔は 可愛い女の子 体系も女の子・・・ あ・・・やばっ・・タイプだ ストライクだ あるぇ?
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