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語り出すシル
「私は思うのだ、私はこのままだと負けると」
第一声がそれだった
「前やられたときと、今では全く同じ状況だ、このままでは前回の二の舞になるのがオチ、前回ギルがぶち壊したけどあのまま行けばやられていた・・・わかっていたのよ」
長々と語るシル
僕は静かに聞いていた
何分かたって話しは僕に向けられた
「――・・・そして、ギル、お前は力を隠しているな」
だって
別に隠してる気は無いんだけど?
「しかし、お前は戦わない――」
そうだね。喧嘩嫌いだから。
「―――ならばその力誰のために使う?」
なんだか難しい話しになってきたなぁ
そして数分後
どうやらシルは僕に戦ってほしいみたいだ
それを遠まわしに言っている
直で言えば僕は従うと知ってるからか
つまり、僕自身が戦うか否かを決めなきゃいけないと
そういうことか
・・・・なんか暗い話しになっちゃったなぁ
僕はただ君が好きなだけなのに
ただそれだけ
君は僕のことどう思ってるか知らないけど
暗い話しも嫌いなんだよね
「―――決めるのはお前よ」
そう最後に言ってシルの長い語りは終わった
・・・。しょうがないな。ダメもとだね。君の本心聞けば吹っ切れそうだし
誤魔化さないでね?
「じゃあさ、誤魔化さないで僕の質問に答えてくれたら戦っても良いよ」
「!?・・・わかった良いぞ」
僕の真剣さが伝わったのかシルは受けてくれた
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