第2章 ‡ 君知

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ビュンビュンと、 一人の少女は屋根を走りながら風をきっていた。 『並盛中学校風紀委員長… 雲雀恭弥。』 もう一度、あの人と話したい。 「リボーンさんが見回りしてるって行ってたけど……いないな…(|||_|||)↓」 神流は高いところから、 並盛町を見回していた。 「…………やっぱり、会っちゃいけない運命だったのかなぁ………………。」 「そこの君、不法侵入罪だよ。」 「…………え」 神流は恐る恐る後ろを見た。 「……ぁ…あなたは、雲雀恭弥………さん。」 「…君……………何?」 「………神流…です。」 「ふぅん。まぁ、興味ないけど。 何勝手に、屋上に入ってるの? 鍵がかかってたハズだけど。」 「…屋根の上を………飛んできたから。」 「…早く出て行ってよ。」 雲雀は神流にトンファーを構えた。 「ぁ∑(゜□゜;;) 私、今日から転入してくるんです!」 「…………ふぅん。」 雲雀はトンファーをゆっくり下ろすと、 神流をじっと見つめた。 「…な…なんですか?」 「………。」 やっぱり……風とそっくり。 目の前にいると………胸が苦しくなるな…………。
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