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邂逅
肺に絡まった現実
では 硬度は
夜に身体を這う焦燥感
言葉に変わるなら いくらになる
喉に絡まる甘い異物
後味悪く やがて染み付いていく
記憶に
(それはまるで生ぬるい)
(理解の欠片もない君の思考)
ぎこちなく動き出す
夜 油をさした
引きずり込まれた頃
空の色は変わる
僕が終わって
今日が始まるなら
僕はどんな顔をしよう
君が終わっても
今日が始まるなら
僕は静かに流れを止めよう
夜空を引き裂き
裂傷へ忍び込むから
触れたときに
僕が思わず目を瞑る程に
指先を冷やして
夜の外側で どうか待っていて
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