深夜の電話もしくは魔の誘い

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あの雪山で起こった事件は一生忘れません・・・ 当時高校三年生だった僕は受験生であるにもかかわらず、冬休みの貴重な時間をバイトで費やしてしまい その遅れを取り戻すべく毎晩遅くまで受験勉強を・・・ 参考書、テキストをひろげた迄はいいんですが 深夜のラジオ、床に散らばった成人雑誌に気をとられ一向に勉強は進んでいませんでした でも思い込みが人一倍激しい僕は、試験になって答案用紙を見たら 《おおっ! 答が見える! 超能力かっ!》    とか、 試験会場にUFOが現れて 《アナタハ ジツハワレワレノ ホシノプリンスナノデス ・・・ オイエソウドウデ チキュウジンニアズケテイタノデス イマ アナタヲ ワレワレノ オウトシテ オムカエニアガリマシタ・・・》 そしてUFOからの不思議な光に導かれて異星人の王として宇宙に旅立って行く・・・ そんなストーリーを頭に描いては悦に入り ロクに勉強もしてませんでした ・
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