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「ん・・・・」
かごめが目を覚ました。
「かごめちゃん?」
「あなたは・・・・・」
「かごめちゃん・・・あたしたちは決して危ない者じゃない。信じてくれるかな?」
「・・・・・うん。あたしあなたのこと知らないのに、あなたは嘘は言わないって分かる。」
かごめは下を向きながら言った。
「かごめちゃん・・・・。」
珊瑚はまた泣きそうになったが、こらえて話し続ける。
「かごめちゃんはね、今記憶がなくなっているの。あたしは珊瑚!かごめちゃんとは仲間だったんだ。一緒に旅をしてたのさ。奈落ってやつを追ってね。」
「奈落・・・・・あたし分かります!奈落!ひどいやつですよね。でもなんだろう・・・何か・・・・・・・うっ・・・・・」
「かごめちゃん!慌てないで。ゆっくり話を聞いて!」
「うん。ごめんなさい。珊瑚さん・・・・あたし珊瑚さんを見てると、思い出さなきゃって・・・・・」
「いいんだ。かごめちゃん!」
「ありがとうございます。」
そして珊瑚は奈落のこと、井戸のこと、四魂の玉のこと、犬夜叉、弥勒、七宝、など、戦国の時代の記憶をどこまで覚えているか確かめるように今までのことを話した。
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