1番大切な気持ち

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「犬夜叉・・・どこ行くの?」 「もう少しで着く。」 「うん・・・・」 2人はしばらく無言で歩いた。 「着いたぜ。ここだ・・・」 「うわー!大きな木!」 犬夜叉がかごめを連れてきたのは、御神木の前だった。 「かごめ・・・。ここが俺たちが出会った場所・・・御神木だ。」 「御神木・・・。」 「かごめ・・・お前本当に忘れちまったのかよ!!俺たちが出会ったことも、今まで戦ってきたことも、旅してきたことも・・・・俺のことも・・・」 犬夜叉は悔しそうに大声で怒鳴った。 「ごめんね犬夜叉・・・。覚えてないの。」 かごめはそんな犬夜叉から目を逸らし言った。 「(くそっ・・・)絶対にお前の記憶は俺が取り戻すからな。心配すんじゃねぇぞ。」 犬夜叉はかごめを抱きしめた。犬夜叉は悔しさからか、怒りからか、それとも悲しさからなのか小刻みに震えていた。 「犬夜叉・・・・ありがと。」 かごめはそんな犬夜叉に手をまわし、抱きしめ返した。 あたしはこの人の為にも早く思い出さなきゃ。 犬夜叉のこんな姿は見たくないな・・・・。
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