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「そんな・・・」
「喜ばしいなかごめ。桔梗が消えれば犬夜叉はお前のものになる。」
「喜ばないわよ!どうしたら助かるの?何か方法があるんでしょ?だから私のとこに来たんでしょ?」
かごめは必死だった。
かごめの頭の中には桔梗が死ぬと犬夜叉は悲しむ。そのことしかなかった。
「お前の1番大切な気持ちが欲しい。」
「私の1番大切な気持ち・・・?」
「ああ、お前のような強い霊力のある巫女のものがこの奈落には必要なのだ。」
「あたしが言うこと聞いたら、桔梗は助かるんでしょうね?」
「ああ。必ず助かる。」
「いいわ。」
そう言うとかごめは奈落に近づいていった。
この時、かごめは自分の1番大切な気持ちは犬夜叉を想う気持ちだと気づいていた。だが、桔梗が死ねば犬夜叉は悲しむ。そんな犬夜叉は見たくない。
あたしは犬夜叉のことを絶対忘れない。
たとえこの気持ちが、奈落に奪われたとしても・・・
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