終の棲みか

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真子は辛いリハビリを乗り越え、バリアフリーになった部屋の中では車椅子で自由に動ける様にまでなっていた。 赤ん坊の心優を車椅子の膝の上に乗せ、普通の母親と同じように心優を育てた。 不自由さは慣れてしまえば、それは不自由ではなくなる。 真子にとっても、心優にとってもそれが当たり前の普通の事になっていた。 そして、奈央と駿も真子を支える為に真子と孝太郎の家の近くに移り住み、村の自然と温かい人達に囲まれた生活に、残りの人生を過ごす場所として二人は終の棲みかと決めた。
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