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颯「大樹、お前…」
まさか…。
大「あ?」
颯「…いや、何でもねぇ」
大「んだそれ(笑)」
颯「うっせ」
刹希が好きだって、聞かなくても
わかった。けど、それに確信が
持てるまでは、まだ口には
出さないでおく。
――――放課後、校庭
颯「……」
大「……」
敦「ん?なんだお前ら。
練習しねぇの…か…」
奏「ども」
大「なんでお前がいんの?」
奏「私、今日からお世話になるの。マネージャーとして」
颯「ま、マネージャー?」
奏「うん。てなわけで、これから
よろしくお願いしますね、先輩」
敦「あ、ああ…よろしく…」
嵐「新しいマネージャーって
奏ちゃんのことだったのか」
大「え?知ってたんスか?
マネージャーのこと…」
嵐「これでも一応、ここの
キャプテンだからな」
敦「てめー嵐!知ってたんなら
早く言えよ!」
嵐「あ?あー…そういやお前」
敦「なァァァァア!!」
颯「うわっ」
嵐「なんだようっせぇな」
敦「お前、俺が苦手だなんて
ひと言でも言ってみろ。
佐藤が傷つくだろが」
敦さんは俺たちにも
聞こえねーくらいの小声で
嵐さんに囁くとそのまま
グランドに走って行った。
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