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―――――――部室
練習後の片づけをして
部室に戻ると敦さんが
ソファに座っていた。
みんな帰ったモンだと
思ってたからびっくりした。
颯「な、何してんスか…」
敦「いや、ちょっとな」
大「大丈夫なんスか?頭…」
敦「ん?へーきへーき」
どーいうわけか今日は
敦さんと帰ることになった。
まぁ、聞きたいことも
あったから丁度いいけど。
―――――――帰り道
敦「珍しいよな。
俺とお前が一緒とか」
しかし、よく喋る。
敦さん自分からこんなに
喋る人じゃないのに。
敦さんの言葉を遮るように
俺は敦さんに声をかけた。
颯「あの、敦さん」
敦「んー?」
颯「敦さんは、奏のこと
マジで苦手なんスか?」
敦「…え?」
奏の名前を出した瞬間
敦さんの表情が変わった。
颯「どーなんスか?」
敦「あ、あたりめぇだろ。
俺、あーゆーの1番苦手…」
颯「…じゃあ、練習ん時
なんで頭打ったんスか」
敦「!!」
颯「あんなの、敦さんなら
避けれたハズです。
なのに何であんな…」
そこまで言うと敦さんは
気持ちの焦りを露にして
尋常じゃないくらいの
汗を流していた。
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