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今日の授業はサイアクだった。
気持ちよく寝ていたところ、急に問題を解けと言われる。
当然分かるはずもなく立ち尽くしていると、今日に限っていのこりを命じられた。
深いため息をつきながら席に座ると、隣の席の珠沙が話しかけてきた。
「あーあ、せっかく起こそうとしてあげたのに・・・」
「ん、わりぃわりぃ・・・・・・・一応聞いておくがどうやって?」
「思念で」
「わかるかよ」
珠沙は満足そうに笑うと、また授業を聞き始めた。
珠沙というのはオレの幼馴染で、小さいころはよく二人で遊んでいた。
いつもはおちゃらけているが意外に勉強ができるらしく、テスト前には毎回手伝ってもらっていて頭が上がらない。
数学の授業もちゃんと聞いている。
他のやつらもほとんど寝てるっていうのに・・・オレの幼馴染は化け物か。
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