初体験ー裏山の秘密基地ー ～最終章～

欲求不満と言う時期

『けど、なんでここにいるの？振り向いちゃダメだと言ってここにいるのは、矛盾してるよ』と僕は有原さんの言葉と今ここにいる事に疑問を感じ聞くと『…ここに来たのは全ての思い出をここに置く為だよ』と有原さんは答えた。『ここに置く為？』と聞く僕に『…次のステップに行きたいのに、行けない気持ちが私の進む道を邪魔するの』と答える有原さんに『行かないで欲しい。優』と話す僕に『…無理だよ』と言う有原さんに『なんで？』と聞くと『また同じ過ちをしてしまうから。人はさ、忘れやすい生き物。最初は誰だってそう思うけど、時間が経てば最初の誓った言葉なんて消えてしまうの』と有原さんは話した。