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「スコール。
君に任務をあたえる」
ラヴィは力強くそう言った。
オレは待ってましたとばかりにラヴィににこっと微笑み、一言
「了解」
そういった。
そんなオレ達の様子をみてラヴィの隣にいた秘書、シェリー・ランクがオレの元へ近づいてきた。
シェリーはファイルから一冊の薄い冊子のような物を取り出し、オレに差し出した。
「今回の任務について書かれています。目を通しておいてください」
冊子を2、3ページめくって見たが、文字がズラリと並んでいて読む気がしない。
サボり魔を絶対許さない仕事一筋女として、隊員達に恐れられるシェリーの性格がそのまま冊子に詰まっている気がした。
「ところで……
アース氏は何故ここにいるのです?」
シェリーの目がキラリと光った。
いつものサボり魔指導だ。
レイリーはごまかすように笑ってみせたが、目が笑っていなかった。
「え、えーと………スコールの補佐役としてついて来たと言うか………
僕も一応行っといた方がええかなと思いましたと言うか………」
明らかに同様しているレイリー。
いつも以上に頭を掻いているのが異様な光景だった。
「僕がよんだんだよ……」
見兼ねたのかラヴィがそういった。ラヴィの言葉に納得したのか、シェリーはサボり魔指導を止めた。
レイリーはほっとした顔で軽く息を吐く。
「出発は明日の明朝。レイリーはスコールの補佐、よろしくね」
「了解」
「はいな~」
ラヴィは笑顔で手を振りオレらを見送った。
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