第二夜:盲目ヒットマン

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暗い、闇のような夜の街中を歩けば 必ず聞こえてくるひそひそ話。 聞こえないように話しているようだが、 盲目であるが故に聴力や気配を感じる力が人一倍強いオレにはなんの意味もなかった。 「なぁ、あの目に包帯巻いてるのって、もしかいて盲も-…」 「しッッ!聞こえちゃったら目をつけられるわよ。目をつけられたら命はないんだから……」 「あぁ、そっか………」 視線も感じるし、何より目に包帯を巻いてると言ったらおそらくオレぐらいしかいないだろう……… そう確信したが、特に気にすることなくオレはそいつらの前を横切った。 こいつらとは何の関係もないただの他人…… 気にするだけ無駄。 気にしたら最後…オレは人間を失う。 「しかし…かわいそうよね…… 生まれつき目が見えないんだって…… 目が見えないて不自由よね」 そう聞こえた時には、オレは引き金を引いていた。 辺りにけたたましい銃声と悲鳴が響き、火薬の匂いが辺りに漂う。 オレが人間を失う瞬間だ。 「う、うわあぁ!! 誰か!!…だ、誰かー!!」 「盲目がかわいそう?? お前らに何がわかるんだ…… 目が見えてたら幸せなのかよ」 オレは相手に問いたが、返事はなく、生気も感じられない。どうやら死んでしまっているらしい。 オレはそいつの死体にくるりと背を向け再び歩き出した。
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