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「はは…冗談やめてくださいよ…だって主人公はこれから…」
『だから設定は気にしなくていいって言ったのよ。ぶっちゃけ伏線回収も無理でしょ?どうでもいいからとにかく残り5話で完成させてくれや。な?』
男は人生で初めて絶句を体感した
何も言葉が出て来ない
そもそも思いつかない
『何度も言うけど、好きなように描いていいからさ。それじゃあな』
小島から一方的に電話は切られた
もちろん、男は漫画を終わらせる方向で描き進めることを考えていた
しかし5話という、あまりに突然な奇襲に脳が対応しきれない
男はそれから三日間はペンを握れなかった
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