第一章

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「おはよー、ショータ」 毎朝のお決まり。 習慣的な気持ちのこもってない適当な挨拶。 ま、気持ちなんかいらんけどね‥ 「昨日のアレ、見た?」 青「あー見た見た、 おもろかったわぁ」 「やんなっ」 別におもろかったなんて思ってない てゆうか、見てへんし‥ 適当に話会わせとけばハブられないで平和に過ごせんねん、 高校入って2ヶ月 クラスじゃそれなりにグループはあるわけで‥ いまさら新しいグループにはいんのなんてめんどくさい。 やって‥ 1人なんてカッコ悪いやろ あ、でもカッコ悪ないヤツが1人だけ‥ 「おはよー、オオクラ」 緑「‥‥。」 毎日、こう。 みんなの挨拶なんて無視ですぐに席ついて読書。 「無視かよ、 何様やねんアイツ」 そんな声がちらほら。 ‥結局は目立ってるんが羨ましいだけなんやろな、みんな。 「オオクラってあれやろ、リョウと知り合いなんやってな」 青「リョウ‥?」 初めて聞いた名前やった 「あぁ、なんかほんまに"ヤバい"って言葉がぴったりな奴や」 青「へぇ‥」 「気ぃつけろや? 裏切ったら殺されるって噂やから‥」 なんかスゴいな‥ とか考えてる間もオオクラは本読んでた。 いじめでもないのにいつも1人‥ どうすればあんな風にいられるんやろ‥ ―
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