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「…やっ…ぱり?」
やっぱり事故だったんだ。
「私…死んじゃうの?」
「大丈夫だよ!!…でもはやくバスからでないと…クソッ…消防車や救急車はまだかよっ!!」
鼻を突くにおい。
額にもじんわり汗をかいてきた。
火事…起きてる?
やだ…死にたくない。
恵太に…会いたい…
抱き締めてもらいたい。
手を握りたい。
「恵太…好きって…言って。」
「っ…。好きだ。何度でもいってやる!!彩未。お前ドジだし冴えなくて…いっつも迷惑かけるけど…俺はそんな彩未が好きだった。今も…居なくなってほしくない。」
いまの言葉でまた涙が沢山出てきた。
私…幸せ者だなぁ…って思った。
こんなに愛してもらって…
「夢…じゃないよね?私も恵太が…
ここまで言ったとき、
ドン!!!!!!!!
大きな音がして…足元が前よりさらに熱くなった。
「恵太!!なんか足が熱い!!やだ、燃えてる…恵太と離れたくないよ!!」
「彩未…携帯のディスプレイに唇つけて…」
「…ん。つけたよ?」
「俺もいまつけた。いまのは約束のキス。」
「え…?」
「もし彩未が死んだら俺も死ぬから。死ぬな。大丈夫、来世で…結婚しような?俺まだ17だし…結婚できないからさ!!」
「…ック…グスッ…けい…た…ヒック…約束…だからね…」
「あぁ…なんか…夢だったらいいなぁ何て、思いたくなってきた。なぁ、彩未。…」
「……」
「あみ?」
「…ぃた…けぃた…ばぃ…ばい」
「あみ!!彩未!!嫌だ!!やっぱり…離れたくない!!彩未!?」
ツーツーツー…
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