ゆめはあきらめなければかなう。

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ひゅうひゅうと短く息をする身体を、咄嗟に抱き込めた。…また、痩せてもうたなぁ。 いつもと同じ。頼りなくもしっかりと背中に回ってくる白い腕に、ああ、この子は生きとる。この子はちゃあんといのちを生きとるねんな、と愛しく、なる。 ――そろそろ気持ちよさが裏返しになってじわじわ辛くなってくる頃だ。 今の自分自身に出来るだけめいっぱいの心がけでとかくこの子が痛がらないように、苦しくないようにはしているつもり、なんやけど。…せやけどそれでもこの子はやっぱりというか相変わらずというか、快感にはめっぽう弱いたちやから、 ――どんなに気ぃつこたところで最後は結局どろっどろのぐっちゃぐちゃになって、弾け飛んでってまうねん。
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