ゆめはあきらめなければかなう。

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動作といえばただ肩を上下させているだけでずっと大人しかったそれが、もぞ、と不意に動いた。 「……よこ、?」 どないしたん? そう問う声は遮られて。 そうして小さく小さく、繰り返し繰り返し。 甘ったるい調子でひなちゃん、ひなちゃん、と呼び続ける。 ふわふわで儚い、この子。 「っふ、んぅ…っ、」 快楽に負けて引き気味だった腰を自ら進めてくる。 「ぃい、ぁ、ぁあっ、…っはぁ…っ、」 奥へ奥へと入っていく圧迫感と芯からじわじわやってくるあっついあっつい波に喘ぐだけの気力ももう残っていないのか、汗ばんだ額と俺の鎖骨辺りとをだらしなくくっつけながらか細い呼吸でじっと、耐えている。 「………はぁっ、ぅ、、……ぁあ、あん、なぁ、…っ、」 異常な程に欲情を帯びた艶やかな吐息が肌に触れて、思わず身震いした。 「…うん、」 「…おれぇ…………、」 ――赤ちゃん、欲しいねん。
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