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「行ってきマスの寿司~~~~~~。」
あいかわらずの言葉といっしょに、
しんちゃんは家から飛び出していった。
まっ黒な上着をつかんだまま、口に食パンをおしこんでいるところを見ると、
今日もちこくなんだろう。
どんなに大きな体になっても、
声が低くなっても、
朝に弱いのは昔から。
特に今年は、
しんちゃんのお母さんいわく
『ジュケンセイ』
というやつだから、
さらにいそがしくなったらしい。
たしかに、ここのところのしんちゃんは、あんまり僕にかまってくれなくなった。
しかたのないことだとしても、
なんだかちょっと、
うん。
さみしいかもしれない。
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