13年後のクレヨンしんちゃん

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「ごめんな、ごめんなシロ。オラ、何にも出来なかった。」 ぽつりぽつりと、しんちゃんが話しかけてくれる。 「いっぱい病院回ったんだ、でも、どこも空いて無くて。  空いてるトコもあったんだけど、大抵シロを一目見ただけで…何も。  あいつらきっとお馬鹿なんだぞ。お馬鹿だから、何にも出来ないんだ。」 しんちゃん、泣いてるの? ねえ、泣かないで。 「でも、ホントにお馬鹿なのは……オラだ。」 しんちゃんなかないで。 「オラっ……シロがこんなになってるの、気付かなくて…!!  ずっと、一緒にいたのに…親友だって…… 思ってたのに、なのに!!!」 なかないで、もういいから。 「シロっ…………。」
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