75人が本棚に入れています
本棚に追加
せめてこっちを見てくれないかな、
と言う気持ちと、がんばれという気持ち。
その二つがまぜこぜになって、
とにかく少しでも何かしたくなって。
小さくほえてみようとしたけれど、
出来なかった。
なんだかとても眠たい。
ちかごろ多くなったこの不思議な感覚、
ゆっくりと力が抜けていくような。
あくびの出ないまどろみ。
閉じていく瞳の端っこに、
しんちゃんの黄色いスニーカーが映って。
ああ今日もおはようを言い損ねたと、どこかで後悔した。
最初のコメントを投稿しよう!