13年後のクレヨンしんちゃん

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ぴたぴたとおでこを触られる感覚に、急に目が覚める。 いっぱいに浮かんだ顔に、おもわず引きぎみになった。 ひまわりちゃんだ。 「シロー。朝ご飯だよ。」 そう言いながらこちらをのぞき込んでくる顔は、 しんちゃんに似ていて。 やっぱり兄妹なんだな、と思う。 「ほら、ご飯。」 ひまわりちゃんは、 片手で僕のおでこをなでながら、 もう片方の手でおわんを振ってみせる。 山盛りのドッグフード。 まん丸な目のひまわりちゃん。 あんまり興味のない僕のごはん。 困った顔のひまわりちゃん。 僕は、それをかわるがわる見ながら、迷ってしまう。 お腹は減っていない。 でも食べなければひまわりちゃんは、 もっと困った顔をするだろう。 でも、お腹は減っていない。  
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