はじめの一歩

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 その頃、市役所でも終業のチャイムが鳴っていた。 「優介さん、今日空いてるか?」こう問いかけたのは健吾だった。 「今日か、空いてるよ。どうした?」 「いや、今年度も最後だし、パーッといきたいなぁと思って…」 「確かに、今日で一区切りか… よし、行こうか。」  優介の子の声を合図に、この二人もまた、いつもの居酒屋へと向かった。
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