第一章 懐かしき人

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午前中の授業が終わり、討魔は購買でパンを買いに行こうとした。だが、討魔の行く手を阻むかのように、他組の生徒達が教室にやって来た。 「討魔、久しぶりだな。今まで何してたんだ?」 「ねぇねぇ進藤君。これが分からないの、教えてくれない?」 「今度クラブの助っ人をしてくれないか?」 「影宮さんとはその後どうなったの?」 変な質問もあったが、討魔は。 「何をしていたのかは言えない。そこの問題はその公式に当てはめれば解ける。クラブの助っ人は考えておく。影宮とどうなった?とはどういう意味なんだ?」 という具合に、全員の質問を順番に答えていった。そして数十分後、討魔は机の上で突っ伏していた。 「…………疲れた」 誰に言う訳でもなく、討魔はポツリと呟いた。全員の質問に全て答えたから、討魔は精神的に疲れた。更に、みんなの相手をした為、パンは全て完売。 空腹の討魔は普通よりも疲れが増している。
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